Keep calm and drink tea

好きな海外ドラマ、映画について呟いています。シャーロック、ダウントンアビーファン。サスペンス、歴史ドラマ、ファッションなどイギリス系多い。

2018/01

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ミュージカル ガールフロムノースカントリー 北国の少女


今月の中旬イギリスの知人を訪ねた時にロンドンのノエルカワード劇場で観たボブディランのミュージカルドラマ「ガール・フロム・ザ・ノースカントリー」を紹介します。

物語の舞台は1934年。大恐慌時代のアメリカミネソタ州ダルースにある破たん寸前のゲストハウス。
経営者のニック(キーランハインズ)は痴呆症の妻エリザベス(シャーリー・ヘンダーソン)と2人の子供と共に暮らしています。作家志望で酒浸りの息子に将来の希望は見えず、父親不明の子を身籠った養女のマリアンヌ(シーラ・アティム)。そして苦しい生活を送るゲストハウスの住人たちとの関係。ゲストハウスに訪れる聖書売りやボクサー。先行きの見えない彼らの物語です。

スタッフ キャスト

脚本:コナー・マクファーソン 
作曲:ボブ・ディラン
キャスト:キーラン・ハインズ(裏切りのサーカス ゲームオブスローンズ )シャーリーヘンダーソン( ハリーポッター、 ブリジットジョーンズ )ブロナー・ギャラガー シェイラ・アティム 

曲は実際に30年代に使われていた楽器で演奏され、全体にソウルフルでとても美しい曲調になっています。

下の写真は開演前の舞台。
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2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブディラン。製作の背景にはボブディラン側から依頼があり、コナー・マクファーソンの脚本のアイディアを気に入って、曲の使用方法にもとても協力的だったそうです。

「girl from the north country musical」の画像検索結果

ボブディランの曲をあまり知らなかった私ですが、代表的な「風に吹かれて」「ライクアローリングストーン」はじめ約20曲古い曲から最近のものまで幅広くカバーされています。曲に馴染みのない人でも自然と楽しめるメロディー。

写真左がエリザベス役のシャーリー・ヘンダーソン。彼女のボーカルと踊りは、あの小柄な身体から驚くほどパワーが溢れていました。舞台ならではの迫力です。「フォーエバーヤング」を熱唱。


そしていちばん感動したのは、シェイラ・アティムの唄うバラード「Tight Connection to my heart」ノックアウトされました。
カバー曲がオリジナルに勝るというのがまさにこの曲。


※ボブディランのオリジナル曲は後で調べたらPVを日本で作成していて、めちゃ80年代の東京がでてきて面白かったです。

このミュージカルは昨年の公演でとても良いレビューをもらっていて、今年1月から3月24日まで再上演されています。

追記

2018年のローレンス・オリヴィエ賞 主演女優賞 シャーリー・ヘンダーソン
助演女優賞 シェイラ・アティムが受賞

シェイラ・アティム インタビュー記事→ independent Sheila Atim interview

ノエルカワード劇場


コベントガーデン近くのこじんまりとした劇場。1903年にオープンしたロココ調の内装が趣があります。前進はアルバリー劇場と呼ばれ、2006年に名前が変わりました。シェイクスピア、ディケンズなどの古典や2014年にはフルモンティも期間限定で上演されています。
ロンドンに行く機会のある方に是非オススメします。

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Ben Whishaw in London Spy (2015)
BBC 2015年 英米合作 working title TV production

キャスト:ベンウィショー エドワード・ホルクロフト ジム・ブロードベント シャーロット・ランプリング マーク・ゲイティス



先日「パディントン2」を見て、声優のベンウィショーつながりでNetflix
のラインナップにあったので、見てみました。

ベンウィショーの演技が本当に素晴らしく、独特な存在感で惹きつけられました。

彼の演じる主人公ダニーは同性愛者。突然出合ったアレックス(エドワード・ホルクロフト)と恋に落ち、アレックスの不可解な死から真実を探っていくサスペンスドラマです。偶然かかわった人達がスパイだったのですが、愛する人を亡くし、愛した人の嘘に嘆き苦しむダニー、誰を信じていいのか分からない状況に追い込まれていく姿が切なすぎる。

ストーリーはなかなかひねりが効いてて解りにくかった。放映当時苦情が入ったといわれるE1の刺激的なシーンや、マークゲイティスの演じたリッチがめちゃくちゃ怖くて凍りつきました。これ、寒い冬にみる映画?と思いましたが、何とか最後までたどり着きました。

何か、プールのシーンとか、ダニーがリッチに迫られるシーンとか、ゲイのおじさん達にいじられてる感もあって、女性ファンとしてはザワつきましたけど。


そういえば、ロンドンブリッジシアターで「ジュリアスシーザー」がスタートしましたね。現代版に置き換えて、観客との距離感が凄く近くて面白そうです!
















The First Monday in May (2016)
ジャンル:ドキュメンタリー
 監督 :アンドリュー・ロッシ
 出演 :アナ・ウインター アンドリュー・ボルトン
     ジョン・ガリアーノ ジャン・ポール・ゴルチェ ウォン・カーウェイ
     リアーナ カール・ラガーフェルド

公開が2016年で、見逃していたのをituneで見ました。

これは正直もっと早くに見ればよかった。華やかな世界の舞台裏ってどうしてこんなに面白いのだろう。一番興味深かったのはアメリカヴォーグ編集長アナ・ウインターと共にこの映画の中心人物となる企画キュレイターのアンドリュー・ボルトンの存在。
少年っぽさとオタクな感じが漂う彼はイギリス人で、独自の感性でファッション部門の企画を担当し、ロンドンのV&A博物館でアレクサンダーマックイーンの企画展で成功を収めた経歴を持つ。

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この写真、素敵に映ってるけど、ドキュメンタリーではリュックしょってて可愛い。
若き頃の80年代には当時の人気雑誌「i-D」や「The Face」を読みあさっていたニューロマンチック世代というから、親近感が湧いた。

この時の企画展は「鏡の中の中国」。西欧からみた中国からインスピレーションを得て、映画監督ウォンカーウェイがアドバイザーを努めているのも印象的。
西洋から見た中国と中国人の視点のぶつかり合い、またファッションがアートとなりえるのか?というテーマも様々な見方があって興味深い。
普段絶対に見ることのできない美術館の裏側や、イブサンローランはじめ老舗ファッションメゾンアーカイブに潜入するシーンは必見。

ガラ当日のセレブの超ド派手なコスチュームのお披露目会も見方によっては、やり過ぎな感じもあるが、美術館の資金集めの一躍を担っている。多くのプレッシャーの中で、ファッションをアートとして格付を上げていこうと挑む二人のパワフルさが心に残るドキュメンタリーだった。



日本公開 3月30日からですね。待ち遠しい。

これはただのクマさんの映画ではない。めちゃ楽しくて可愛いイギリスがいっぱい詰まった大人も楽しめる映画です。笑ったー。いい一日になるよ!!





好きなシーンは①ポップアップブックでみるロンドンとサーカスのシーン 
②ピンクに染まる監獄とスイーツ作り これって人気番組「ブリティッシュベイクオフ」?

パディントンの動きの見事なハイテクさとハンドメイド感を混ぜ合わせたワクワクする映像。ユーモアたっぷりの素晴らしいデザインセンス。ビジュアルが楽しめるっていうのはすごく重要だと思う。手作りケーキのような温もり。

Brendan Gleeson and Ben Whishaw in Paddington 2 (2017)

お話は偏見を持たず親切心をもって、人に優しくしようという普遍的なこと。
パディントンは移民の代表的な存在で、Brexit有り、移民問題の時事的なメッセージもあるようです。基本的に弱者に優しいイギリス人のシニカルだけど人間味あふれるハートフルなストーリー。随所にパロディ?って思わせるシーンが出てきたり、結構ブラックジョークもあり。

正直最後のヒューグランドのピンクの衣裳で踊るミュージカルシーンは痛かったなー。
それが狙いのようですが。
もう一人のヒュー様のヨガシーンでチャラにして、こんな豪華なキャストだったなんて興奮しっぱなし、笑いっぱなしでした。

パディントン演じるベンウィショー、すっごく合ってた。人間と動物、性別、年齢とかを超えた生き物的な存在感。

ちょうど同じタイミングで上映始まった「ベロニカとの記憶」に出演している名優ジム・ブロードベントがここにも出ていたり。両方見たら面白いかも。
今年話題の映画「シェイプオブウォーター」のサリー・ホーキンス。ほか、ピーターカパルディ「ドクターフー」コメディ俳優のベンミラー「デスインパラダイス」などなどてんこ盛りじゃあないですか。

とにかく、心温まる素敵な映画です。見終えた後のお茶とスイーツがさらに美味しくなって寒ーい冬にぴったりのおすすめ映画です!

パディントン2(字幕版)
マデリン・ハリス
2018-06-13




  「ウォレスとグルミット」「ひつじのショーン」シリーズで有名なイギリスのアニメーション制作スタジオアードマンの新作「アーリーマン」。

はじめ人間ギャートルズを思い出す。

声をエディ・レッドメインとトム・ヒドルストンが演じてるなんて、面白そう。エディ、可愛いな~。

日本公開はいつなんだろう。





‘The Crown’ Recap, Season 2, Episode 6: “Vergangenheit,” Or German Word For THE PAST‘The Crown’ Recap, Season 2, Episode 6: “Vergangenheit,” Or German Word For THE PAST‘The Crown’ Recap, Season 2, Episode 6: “Vergangenheit,” Or German Word For THE PAST
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予想してた通り、シーズン1に比べ面白くなってきたシーズン2。家族の様々な問題に直面し、女王としてまた妻、母そして一人の女性としてエリザベスの心の葛藤と人間像が見事に演じられているところが見どころ。常にマスコミや世間の目に晒されながら心の内を表に出さず、忽然とした芯の強さをクレアフォイが見事に演じてて好きになりました。

エピソードごとにいろんな問題が浮き彫りにされます。

男性ファッション誌に必ず登場するおしゃれキングウインザー公。王位よりアメリカ人のシンプソン夫人との結婚を選んだウインザー公の過去の政治的な疑惑。いい加減にしてくれ、くらいの大スキャンダル。エリザベスは結局いい人なんですね。でも誰一人ウインザー公の天然か意図的か分からない言い分は信用せず。
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ギクシャクしていた夫フィリップとの関係はお互いに歩み寄る形で修復し、懐妊する。
一方妹マーガレットは別れたピーターが結婚する知らせを聞き、写真家アンソニーとの結婚を決める。彼の裏の素性を知ったエリザベスは偽りの結婚とわかっていても反対を押し切れない。

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個人的にはエピソード8が一番面白かった。アメリカのケネディ大統領夫妻の来訪とジャクリーンケネディとの交流がテーマ。美人で知的で人気のあるジャクリーンにどう対抗できるか。派手さがなくても人間性が表れていてイギリス人ぽいです。

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そして、ようやく出てきた息子チャールズと父フィリップの子供時代にまつわるお話。
なるほど、そうゆうことだったのか、と納得。そしてウインザー公の後はフィリップへの疑惑。男たち、どいつもこいつも!!と腹の中は煮えくりかえっているのでしょうがまじめなエリザベス。フィリップにも指摘されてた。
フィリップのキャラクターめちゃくちゃ濃いです。イギリスっぽいジョーク飛ばしたり。マットスミス適役ですね。面白い。
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エリザベス2世は今年91歳。25歳で女王となり、65年になる。

S2の後半ではまじめなエリザベスもだんだん自分の色がでてきて、クイーンらしくなっていく姿が印象的だった。

S3からはブロードチャーチのオリビアコールマンがキャスト。女警官のイメージが強いのでどんなクイーンを演じるか楽しみです。


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